ローンと言えば聞こえがいいですが、ローンは借金と同じように一時的に借りたお金を返していくことです。
借金は少しでも早く返済してしまいたい…というのは、誰しもが考えることでしょう。
今回は住宅ローンの繰り上げ返済について、その方法とメリット・デメリットについてご紹介します。
住宅ローンの繰り上げ返済方法とは?
住宅ローンの繰り上げ返済には2つのタイプがあります。
「返済額軽減型」と「返済期間短縮型」の2つの方法です。
それぞれの返済方法について、特徴と共にご紹介します。
【返済額軽減型】
返済額軽減型は、返済期間は変わりませんが利息が軽減されるため、毎月の返済額を減らすことができます。
【返済期間短縮型】
返済期間短縮型は、その名のとおり返済期間が当初の予定よりも短くなります。
繰り上げ返済と聞いて想像するのは、こちらのタイプを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
毎月の返済額が減るため、即効果を実感できるのは「返済額軽減型」ですが、長い目で見ると利息が減る「返済期間短縮型」の方が負担は軽くなる傾向にあります。
住宅ローンの繰り上げ返済をおこなう際の注意点とは?
繰り上げ返済ができれば理想的とは思いますが、だからと言って繰り上げ返済をしないほうがいいケースもあるのです。
住宅ローンはほかのさまざまなローンのなかでも、最も金利の低い融資であると言えます。
子どもの成長や家族構成の変化など、将来的にお金が必要になってくるケースが考えられる場合、無理に住宅ローンの繰り上げ返済をおこなうよりも、現金を手元に残しておく方が安心できるでしょう。
住宅ローンの返済にあてたことによって、子どもの教育費や介護費用などを別のローンを組んで用立て…ということになれば、きっとそちらのローンの方が金利は高いでしょう。
手元の現金に余裕がない場合には、無理な住宅ローンの繰り上げ返済はおすすめできません。
以下で住宅ローンの繰り上げ返済のメリット・デメリットについてもご紹介します。
【メリット】
●支払い総額を当初予定よりも抑えることができる
●(返済期間短縮タイプの場合)早期に払い終えることによって、気持ちに余裕が持てる
●(返済額軽減タイプの場合)毎月の負担額を減らすことができる
【デメリット】
●金融機関によっては手数料が発生することがある
●住宅ローン控除の適用から外れてしまうことがある
大きなメリットのある住宅ローンの繰り上げ返済ではありますが、デメリットにも注目し、金融機関と相談しながら上手に活用していくことをおすすめします。