不動産相続時に、相続税の納税をしやすくするための手段のひとつとして考えられるのが、リースバックです。
今回は、リースバックとは何かをまず解説したうえで、なぜリースバックの活用が相続税納税に役立つのかについても触れていきます。
これから不動産相続を控えている方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
不動産相続時に検討したい!リースバックとはいったい何?
不動産相続時の納税対策として使える手段のひとつ、リースバック。
リースバックとは、いったいどんなものかというと、「不動産を売却して売却代金を受け取った後も賃貸物件として、毎月リース料(家賃)を支払いながら売却した不動産に住み続けられる」という制度です。
パッとこれだけを聞くと「なんでそんなことをする必要があるのか」と思われるかもしれませんが、たとえば相続人が複数人いた場合のケースを想定してみてください。
不動産がそのままの状態では、相続財産の分割もままなりませんが、リースバックなら、売却で得たお金できちんと法定相続分どおりに遺産分割ができる、というメリットがあるのです。
不動産相続時にリースバックを活用すれば相続税が納税しやすくなる!
不動産相続時にリースバックを活用すれば、遺産分割がしやすいというメリットが生まれますが、メリットはそれだけではありません。
「相続税が納税しやすくなる」というのも、リースバック活用の大きなメリットです。
たとえば、不動産をそのまま相続した人が「相続税分の現金を用意できない状態で困ってしまう」というケースは少なくありません。
しかし、リースバックなら売却代金を現金で得られるので、そこからササッと相続税分を捻出できるというわけです。
また、不動産を売却して現金化することで資産総額が減少し、結果的に相続税額も減少するというメリットが得られる可能性も大いにありますよ。
もちろんリースバックは、「売却代金を得たあとは家賃を支払いながら住み続ける=ずっと家賃の出費がある」というデメリットはあります。
しかし、単に不動産を相続して持ち続けるだけの状態よりも相続の部分で楽ができる、自分が得た売却代金の資金使途は自由なので、活用の幅が広がる、というメリットがあるのも事実です。
「不動産相続が発生することになって困っている」という場合は、ぜひリースバックも選択肢のひとつとして検討してみてください。