物件を買う際、隣家の屋根や植木などが敷地内に侵入していると気になるものです。
木の枝が敷地に侵入していれば、落ち葉で排水管が詰まってしまう可能性もあります。
不動産売却時には、越境しているものについて対処しなければなりません。
越境する原因や対処法について解説します。
不動産売却時にはチェック!屋根が越境してしまう原因
屋根の越境とは隣の家の雨どいなどが、敷地内に侵入していることです。
なぜこのようなことが起こるのかというと、原因の一つは境界線があいまいなことが挙げられます。
昔は境界線をきちんと決めずに建物を建てていたため、屋根が侵入していても双方が納得していればそれほど問題になりませんでした。
敷地を越えてしまうものは、屋根だけではありません。
木の枝や室外機などがこちらの敷地に入っていることがあります。
昔から住んでいた方であれば気にならないかもしれませんが、そうでない場合はデメリットとなります。
自分の敷地にほかの家のものが侵入しているというだけでも嫌なものです。
雨どいなどから雨水がしたたり落ちてくる可能性もあります。
木の枝が侵入していれば、落ち葉の掃除をしなければならなかったり、外壁が破壊されたりすることもあるでしょう。
そうかといって、木の枝を勝手に切れば隣家とのトラブルになる可能性もあります。
不動産売却時には、そういった弊害を解消しなければ売れないということもあるものです。
屋根が越境している不動産を売却する際の対処法
屋根などが越境している不動産売却においては、調査をして境界線を明確にすることが重要です。
境界線が明確な場合はどうするのか、というと、越境がどのような問題を引き起こすかをはっきりさせましょう
日常の生活に支障があるか、あっても我慢できる程度なのか、時間が経てばトラブルも解消するのか、など現状を把握し、適した対処法を選びます。
不動産売却時、すぐ対処できるものは対処し、時間が必要な場合は覚書などを買主、対象となる家などと交わしておきましょう。
隣の家とのトラブルを避けるための対処をしておくことで、安心して購入してもらえます。
越境するものは目に見えるものとは限りません。
地中に埋められている給排水管なども考えられます。
不動産を安心して購入してもらうには、調査や相談などが必要になるケースも多く、時間がかかるという点は注意点として認識しておきましょう。