家を売ろうとしたとき、その物件の外観は売却価格に影響するため、汚れや破損がない状態にしておく必要があります。
そのため、当然カーポートも売却前に汚損がないか確認し、もしあれば対応しておく必要があります。
固定資産税もいくらかかるのか気になるでしょう。
そこで今回は、カーポート付きの家を売却するときに考えておきたいことをまとめました。
家を売却するときに考えておきたいカーポートの状態
不動産の売却価格は、内覧時の第一印象によって左右されます。
外観に問題があると、いくら内部の状態がよくてもなかなか高く売れません。
特にカーポートは玄関前の目立つところにあるので、汚れていたり壊れていたりすると余計に目立ってしまいます。
そのため状態によって修理や交換を検討しなければなりません。
そうなると気になるのは費用です。
屋根・支柱・アルミサッシ枠の修理や交換には数万円から20万円くらいかかります。
ただ設置後10年から20年経過したものは、全体の交換も視野に入れたほうがよいでしょう。
支柱が腐食していると、全体が倒壊してしまう危険もあるからです。
全体の交換には、15万円から高いものでは60万円近い費用がかかります。
内覧のときに必ず目に入ってしまうものなので、修理や交換をしてきれいな状態にしてから、売りに出すようにしましょう。
カーポート付きの家を売却するとき気になる固定資産税は?
カーポートが付いていると、固定資産税はいくらかかるのかと心配になってしまう方は多いかもしれません。
しかし、実際はかからないケースのほうが多いのです。
固定資産税は、その建物が一定の基準を満たしている場合にのみ課税されます。
つまり、屋根と柱だけでできている一般的なカーポートはその基準を満たしていないため課税対象になりません。
しかし、ガレージのように3方向を壁で囲われているようなものだと、固定資産税が課税される可能性もあるでしょう。
ただし、一般的なタイプのものであっても、建築基準法においては建造物の一部とみなされることを忘れてはいけません。
そのため、家の建ぺい率に含まれてしまうケースもあります。
カーポートが建築物の一部であるとみなされている場合は、その分だけ居住スペースは狭くなるのです。
しかし、一般的なものであれば建ぺい率の緩和措置を受けられる可能性もあるので、受けられるかどうか確かめておいたほうがよいでしょう。