再建築不可物件は一般的な物件よりも安く買え、お得な物件といえます。
しかし、再建築不可物件ならではの注意点も多いため、買うときには慎重に検討する必要があるでしょう。
今回は、物件を買うことをお考えの方に向けて、再建築不可物件を買うケースのメリットとデメリット、そして注意点を解説を解説します。
再建築不可物件を買うメリットとデメリットとは
再建築不可物件とは、建築基準法の基準を満たしていない物件のことです。
現在すでに建築されている建物を使用することに問題はありませんが、取り壊したあとに再建築できません。
敷地が建築基準法上の道路に2m以上接してない物件や、実際に建築基準法上の道路に接していない物件などが該当します。
再建築不可物件を買うメリットとして、価格が安い・リフォームできる・固定資産税が安いことが挙げられます。
安く入手して大規模なリフォームもでき、固定資産税だけではなく相続税や贈与税も安くなるため、お買い得な物件といえるでしょう。
デメリットとしては、「壊れても再度建築できない」「住宅ローンが組みにくい」「売却しにくい」ことが挙げられます。
自然災害で壊れても建て直しができず、担保価値が低いので審査がとおりにくくローンが組みにくいため、売却したくても買い手がすぐには見つからないかもしれません。
再建築不可物件を買う際の注意点とポイント
再建築不可物件を買う際の注意点として、以下の3点が挙げられます。
●建物の構造などに問題はないか
●リフォームできる物件か
●土地の境界線は確定されているか
再建築不可物件を買った際に建物の状態が悪いと、すぐに住めなくなってしまう可能性があります。
建物の構造に問題がないか、傾きがないか、耐震性があるかを確認すべきです。
築年数が長い再建築不可物件を買う場合は、リフォームが必要になることがほとんどでしょう。
建物の現況によってはリフォームができないこともあるため、あらかじめチェックしておかなければいけません。
また、再建築不可物件は土地の境界線があいまいな地域にあることが多いものです。
もしも境界線があいまいな場合は、きちんと確定させましょう。
実は、再建築不可物件であっても、接道義務を果たせば建築できるケースもあります。
だいたいのケースで、もとの建築面積より狭くなってしまいますが、買うときにはひとつのポイントになるでしょう。