建物構造が鉄筋コンクリート造の住宅は、高級注文住宅の代表格といわれ、「あこがれの住宅」と呼ばれることもあります。
コンクリートの芯に鉄筋を入れることで強度を強めた住宅です。
注文住宅の場合、高額となるためデザイン性や設備などに注意を払いがちですが、特性やメリット・デメリットを深く理解する必要があります。
建物構造が鉄筋コンクリート造住宅のメリット
強固な建造物になる鉄筋コンクリート造の住宅は、どんなメリットがあるのか詳しく説明していきます。
耐震性に優れている
建物全体を「面」で支えるため、地震のダメージを最小限に抑えてくれます。
地震の多い日本ではもっとも重要な特性となります。
耐火性に優れている
熱に非常に強く、燃えにくいため隣家に対する延焼も防止できます。
火災保険は割安となっており、保険料の節約が可能です。
遮音性・気密性が高い
コンクリートの特性で振動が起きにくく、音を伝えにくい構造です。
楽器の音だけでなく、生活音についても隣家、上下階とも音を遮断します。
断熱性が高い
気密性とも関係し、隙間が生じにくくなっており熱を逃がしません。
冷暖房効率が高く、光熱費の節約が可能です。
デザインの自由度が高い
他の建物構造の住宅では実現できないような形状の住宅も可能となり、芸術的といわれる住宅やデザイナーズマンションなどに多く利用されています。
自由な設計ができるため、自分の求める住宅の実現性が高くなります。
建物構造が鉄筋コンクリート造住宅のデメリット
続いてデメリットのもうも詳しくご説明していきます。
建築費用が高い
最大のデメリットになりますが、工期が長くなり、材料代・人件費すべてが高額となります。
重量が大きい
安全性が高い分、重量が重くなるので強固な地盤が必要となります。
地盤が軟弱の場合にはさらなるコストがかかるリスクがあります。
結露やカビが発生しやすい
コンクリートは気密性が高いため、結露やカビの発生が起きやすくなっています。
必要な対策として除湿を意識的におこなうことです。
建物構造の鉄筋コンクリート造がおすすめの方
建物構造にはさまざまな種類がありますが、何を求めるかによって向き不向きが出てきます。
生活音を気にせず暮らしたい方におすすめ
通常の生活音を遮断してくれるので、音に敏感で騒音トラブルを避けたい方におすすめです。
ただし、部屋の仕切り壁がコンクリートではない場合もあるので内覧の際などに確認しておきましょう。
安全性にこだわる方におすすめ
耐久性が高いということは自然災害にもっとも強い住宅であり、安全に長く住むことができる住宅です。
経済的に余裕のある方におすすめ
鉄筋コンクリートは建築費用が高くなるため、経済的に余裕のある方に向いているといえるでしょう。
まとめ
鉄筋コンクリート造の住宅は、安全性に優れた住宅ですから、長く安心して住むことができるのは最大のメリットです。
ですが、他の建物構造の住宅と比較すると、建築費用も、賃貸物件の家賃も高くなることは、検討段階でチェックする必要があります。
自分にとって快適な住宅は何かを考え、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
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